IT業界で新人教育を担当するノウハウ 技術の強化より大事な3つのこと

会社に所属していたころは、これまで新人教育の担当として、業務と兼務で何年も教育に携わってきました。

25までは教育メンバーとして26、27歳の時には、新人教育チームのリーダーとして企画提案を行いチーム立ち上げました。

その際に私が方針として提案したことを中心に記載します。

 

IT業界では技術力の強化も重要だとは思いますが、必死に教えたところで技術や知識を習得できるかは本人次第です。

遅咲きだったり早咲きだったり、自分でもくもくとやるのが好きだったり、人によってさまざまな考えがあります。

新人教育において重要なのは、成長するためのサポートをすることだと考えています。
そこで私が最も気を付けるべきこととしてメンバーと共有し最も重要視してきたことは以下です。

 

苦手意識を持たせない
報連相の重要性を教える
先輩社員と自然に交流させる

これらについてそれを何故重要視してきたかを記載します。

 

苦手意識を持たせない

これまでの経験で、頭のいい大学からばかり採用しているところは比較的楽でしたが、そうでない企業も多いと思います。

私の一社目の会社は、お世辞にも頭がいいと思う新人はいませんでした。
そこで考えたのは、興味を持たせる事と案外やれると思わせる事です。

 

新人教育で無理やり知識を詰め込もうとして、
自分はできない
これは苦手だ
なんて思わせたら最悪です。

 

成長速度もそれぞれだし、得意不得意もそれぞれなので苦手に思わないようにフォローをしていかないといけません。

現場に入ったら長く技術を触ることになるので、大体の方はいずれ慣れます。

その方に合う考えをもった先輩や上司の下につくと一気に伸びる場合もあります。

そのため苦手意識をもたせないということは非常に重要です。

期限を守るためにはある程度詰め込む必要もある

教育期間中に知識を詰め込まないとしても、時間内に終わらせるための詰め込みは最低限必要になります。

期限を守るという必要性や期限内にどう終わらせるかを学ばせないといけません。

 

そのために教育担当メンバーと新人で最初にレクリエーションして
どの人と話が合いそうか、
どの人に教えてもらいたいか、教えたいかを
新人と担当の全員からヒアリングして担当としてフォローしてもらうようにしました。

 

近い年齢のメンター(仮)を設定した形です。
これはなかなか良い結果がでました。
聞いていい人が明示的に判ると相談しやすいようです。

せっかく同じ会社に入社した縁ですので、苦手意識を持たせないよう工夫し、フォローして成長できるようにしたいと考えています。

 

報連相の重要性を教える

一人きりで仕事をすることは、会社で働いているとそうそうないです。
かならず誰かとチームを組んで仕事をすることになります。

 

報連相によってどのようなメリットがあるかを伝える必要があります。
それが大事かがわかる研修をメンバーと考え実施しました。

情報が少ない状態で課題として渡してメンター(仮)と話すようにするなどです。

議題を決めるのが難解です。

日々の課題で報告する癖をつけてもらうのがいいかもしれません。

 

また、どのような事を聞いていいか分からない人もいます。
まずは、こちらから質問をして、徐々に相手から質問された内容を聞いてもらうようにします。

どうしても報告ができない場合は、定期的に時間を用意してその時間なったら報連相するとルールを設けてもよいかもしれません。

 

お互い面倒にならない程度に程よく設定したほうがよいでしょう。

なるべく新人の意見や考えを取り入れて、報連相を行う重要性を解ってもらうようにしました。

先輩社員と自然に交流させる

社内で教育するときには、会議室や研修室にこもってやることが多く、業務をしている先輩社員と離れていました。

新人教育が終われば、実際にその先輩たちと仕事をやることになるのに会話をしたことがないのは非常にまずいので、全社メールで、「気分転換や帰社した際はなるべく顔出しなさいよ」的な内容と展開しました。

 

あとは私が積極的に先輩や上司を拉致してきて、教育担当として教えている人達との会話を見せていい人だと思わせ、新人と会話ができやすいようにしました。

私の所属していた会社は嫌な人がいなかったので、その辺は恵まれてました。

 

また、私がよく会社の若手から役員、長老まで色んな人と毎日のように誰かしらと呑んでたので、ついてきたいという新人がいれば、連れて行きました。

仕事の話は聞かれない限りしないです。

 

その後、配属決まりOJTになっても、大体は、顔見知りなっているので問題なく入れたようです。

 

まとめ

新人教育を担当する際に気を付けている3つについて、詳しく内容を記載しました。

新人の成長をサポートとすることに重きをおいて企画提案し、実際にそにれ同調するメンバーを集め教育を何度か実施しました。

後輩や先輩など企画に賛同した方々が協力してくれ無事ミッション完了しました。

 

終わる際に、OJT担当の人たちにどのような事を教えたかとその新人がどのような性格で、どのような考えが苦手か等々をそれぞれ展開し終わりとなりました。

今ではマネージメントしてる元新人もいますし、当時の感謝を言われるので、個人的には思想は間違ってなかったのかなぁと思っています。

教える方のエゴではなく、縁があって知り合えた若手の未来のために、正しい教育を行う会社が増えるとよいなぁと思います。

 

 

 

 


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この記事が誰かにとって、一つの参考となれば幸いです。
私自身、これからも好奇心・感謝・努力を忘れずに精進していきます。